「うんちを食べる」という何とも人間には理解できないショッキングな行動。
実は自然界における動物の世界ではさほど珍しい行為ではありません。
しかしながらペットとして生活している以上なんとか治したいですよね。
今回は動物病院やドッグトレーナーさんに聞いたり、自分なりに調べた食糞対策を実践してみて効果的だった事を紹介します。
目次です(クリックすると各見出しに飛びます)
どうして食糞をするのか

原因は大きく分けると3つ!
ストレス系
- 留守番で暇だからついつい食べちゃう&遊んじゃう
- 飼い主にかまってほしい
- ケージの中を清潔にしておきたい
- 粗相を叱られた経験があるため隠したい
-
ドッグフード系
- エサの消化率が低く、まだおいしそうな匂いがする
- エサが足りない
本能系
- 子犬:何でも口にしたい好奇心旺盛な時期
- 出産したての母:自然界において敵からの攻撃を防ぐ目的で子犬の糞を食べる習性がある
- 子犬は母犬の習性を真似しようとする
このように大きく3つに分けられました。
犬のストレスに起因するのか、エサに起因するのか、それとも本能なのか?
原因別に対策を見ていきましょう。
ストレス系
留守番で暇だからついつい食べちゃう&遊んじゃう
留守番の時だけ食べてしまう子はこの原因が大きいかもしれません・・・
平日飼い主が仕事で長い間待っている子に比較的多い症状です。

飼い主にかまってほしい
うんちを食べた瞬間に大きな声で「こら〜!!!」とか「きゃーー!!」って言ってませんか?
犬にとってそれが叱られているのではなく「こっちを見てくれている」「かまってくれている」と
思う子もいます。

ケージの中を清潔にしておきたい
狭いケージの中にベットとすぐとなりはトイレ。
きれい好きな子はその環境が許せないのかもしれません。ネコも生活環境を衛生的に保つために食糞をすると考えられています。拾ってくれないなら食べて綺麗にしたいといったところでしょうか。

粗相を叱られた経験があるため隠したい
愛犬がうんちを食べた後に激しく怒ったりしていませんか?
怒るタイミングによっては犬は「うんちをすること」自体が怒られると思ってしまいます。
そうすると隠れてうんちをして、そして隠すために食べてしまう子もいます。

- 留守番中のひまつぶしに長く遊べるおもちゃ(中々おやつが取り出せない知育玩具など)を与える
- 犬が食糞をしても大きな声で騒がない怒らない。基本は無視をしてクールにお片付けをする。
- うんちをした後に糞に興味が行く前にご褒美を与えるなど気を散らせる(飼い主は騒がないよう気をつける)
- うんちを食べなかった時は大いに褒める!そしてとっておきのご褒美をあげる
- 長時間(6時間以上)留守番をさせるようであればトイレとベットをおいても余裕のある広めのケージにしてあげる
- 食糞を防止のシロップやパイナップルなどを与える(詳しくはこちら)
ドッグフード系
エサの消化率が低くおいしそうな匂いがする
これが一番多い原因です。
市販されているドッグフードの多くは犬にとって消化抜群!とは決して言えません。原材料をみて穀物がメインになっていませんか?
犬のような肉食動物はこれらの穀物を完全に消化することはできません。
その理由は犬の唾液には「アミラーゼ」と呼ばれる、でんぷん質の炭水化物を分解する酵素が含まれないためです。そのためドッグフードを食べても消化率がわるくエサの匂いをさせたまま便として排出されます。食糞のタイミングとエサの切り替えのタイミングが同じであればこの可能性が高いです。

エサが足りない
最近極小サイズに育てたい飼い主さんやブリーダーが増えてきているようで、その子の体重から計算すると明らかに足りない量しか与えないケースもあるようです。犬にとっては空腹が我慢できずどうしても食べてしまうということです。

- ドッグフードを穀物不使用の消化率の良いものに変えてみる(おすすめはこちら)
- その子の体重、体格にあった給餌量を与える
- 食糞を防止のシロップやパイナップルなどを与える(詳しくはこちら)
本能系
この本能に起因するものは基本的に一時的なものですので、さほど気にする必要はありません。
子犬
子犬期は糞にかぎらず何でもペロペロと舐めてしまう時期です。好奇心の塊が動いているようなものですので、冒険の一環だと思って多めに見てあげましょう。また後述するように子犬は母犬の習性の真似をして食べてしまうことも有ります。こちらも一時的なことが多いようです。
母犬
出産間もない母犬におおい行動です。子犬の糞の匂いで敵に見つかる事を恐れ母犬が食べるという自然界のルールがあります。こちらも一時的な事が多いですが、習慣になる前に糞をすぐ片付けるといった対策は必要です。

食糞の健康への影響は?
犬がうんちを食べる行為を「食糞症」といいます。この食糞は犬特有のものではなく、動物界においてよくある行動です。
かわいい愛犬でもうんちを食べた直後に甘えてこられると少し躊躇してしまいます。また汚いからという精神的な問題だけでなく、ワクチンをしていなワンちゃんの糞には寄生虫やウィルスが潜んでいる可能性がありますので感染への注意が必要です。

- 愛犬のワクチン接種を怠らないこと
- そして散歩中に他の犬の糞をたべないようにすること
私が取り入れた対策と効果まとめ
私の愛犬はどちらかというと飼い主の前でも平気でがぶっと食べるタイプだったのでエサに問題があったようです。(=エサを美味しいとおもって食べているタイプでした)
上記で記したような様々な対策を行いましたが、しつけに関すること以外で実際に効果的だったものを紹介します。
エサに食糞防止シロップをかける
多くの飼い主さんが悩む問題ですので、ペットショップにいくと食糞を防止するためのシロップが売られています。トレーナーさんに勧められたものが「フンロップゴールド」です。これによって糞が強烈に苦くなるそうです。うんちはまずい!を学習させるためのものです。
これをエサをあげる毎回数滴たらします。
愛犬はこのシロップの段階では全然気づかずいつもどおり美味しく食べきっていました。
通常タイプと強力タイプ
このフンロップには通常タイプと強力タイプがあります。強力タイプ「フンロップゴールド」は酵母エキスが通常の2倍となっており、頑固な食糞癖の子にはこちらがおすすめです(我が家もフンロップゴールドでした)
▼フンロップ▼
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▼フンロップゴールド(強力タイプ)▼
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おすすめ度

でも食べた瞬間、「え!」ってリアクションになっていたので、かなりまずくなるのだと思います。
エサとパイナップルを混ぜてあげる
これは動物病院で教えてもらった方法です。パパイア(パパイン)、パイナップル(ブロメリン)、キウイフルーツ(アクチニジン)、メロン(ククミシン)をエサと一緒にたべると犬にとって糞がとても苦く感じるそうです。
おすすめ度

ドッグフードを穀物不使用のものに切り替える
私の犬の場合はストレスというよりもドッグフードが美味しくて食べてしまっていたようですので、これが一番効果的でした。
おすすめ度

愛犬が切り替えたのはイギリスの穀物不使用フードで人気の「カナガンドッグフード」というフードです。
日本でも「いぬのきもち」の雑誌の広告でおなじみですね。
穀物不使用の中でもお手頃価格でしたので、このカナガンに切り替えました◎
カナガンドッグフードの特徴
- 穀物不使用(グレインフリー)で消化吸収率が高い=便として排出される量が少ない
- 良質な肉をたっぷり使用しており消化吸収率が高い=便として排出される量が少ない
- フラクトオリゴ糖が含まれており腸内の善玉菌を成長・活性化させる=消化を助ける

改善したというか
明らかにうんちの回数が減り一日4回⇒2回になりました。
つまり朝晩エサの直後にうんちをしてくれるようになったおかげでうんちをほぼ拾える状況になったのです。

食べた直後にトイレでうんち!
これで犬とうんちが触れ合う時間は自ずと少なくなり糞への興味がなくなったのか今では食べようとしません。もちろん消化率が高いので美味しい匂いがしないのが一番の理由だと思います。
シロップだとかパイナップルだとかいろいろと試しましたが一番手っ取り早くて効果的だったのは消化率の高いフードに切り替えるという解決法でした。
このカナガンは消化が良いだけではなく人工添加物不使用で良質な原材料のみを使用した健康的なドッグフードです。
こちらのサイトでも全体のおすすめドッグフードランキング1位にしている商品ですので、もし食糞で悩まれていればお試しください。
まずは「うんち」に驚きの大きな変化が見られると思いますよ!!!!
※カナガンドッグフードは公式サイト のみでの販売です。楽天やペットショプでは購入できません
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まとめ
以上が食糞対策についてでした。
まとめると・・・

- 食糞の原因はストレス系・ドッグフード系・本能系の3種類ある!
- 多いのはドッグフードの消化率が悪いため「おいしくて」食べちゃう系
- 私が試して一番効果的だったのは消化率の高い穀物不使用のドッグフードに切り替えた対策!
食糞はエサが原因だということに驚かれる方も多いと思います。
ですが市販のフードは小麦やとうもろこしといった穀物がメインのフードがほとんどです。
肉食動物の犬にとって穀物は完全に消化できませんので、そのままウンチとして出てきちゃうんですね。
我が家のように穀物不使用のフードの切り替えで嘘のように改善するかもしれません!!
ご参考にして頂けると幸いです。


