こんにちは。ドッグヘルスアドバイザーのだいずです。
イギリスを代表するドッグフードの「カナガン」。
日本でも大変人気の商品です。
ところが
「カナガンの安全性って本当に大丈夫なの?」
「人気がありすぎて怪しい」
と言った疑問をもたれる飼い主様も多いようです。
今回はカナガンドッグフードの安全性を
◆原材料
◆品質管理体制
◆メーカー/販売元の信頼度
の3つのポイントに分けて公平に見ていきたいと思います。
カナガンの原材料の安全性
まずはカナガンの原材料の安全性について見ていきましょう。
カナガンの原材料
骨抜きチキン生肉26%、乾燥チキン25%、サツマイモ、エンドウ豆、ジャガイモ、エンドウタンパク、アルファルファ、鶏脂3.1%、乾燥全卵3.1%、チキングレイビー1.6%、サーモンオイル1.2%、ミネラル(硫酸第一鉄水和物、硫酸亜鉛一水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(II)五水和物、無水ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン(ビタミンA 16,250IU/kg、ビタミンD3 2,400IU/kg、ビタミンE 240IU/kg)、グルコサミン1000mg/kg、メチルスルフォニルメタン(MSM)1000mg/kg、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、オオバコ、海藻、フラクトオリゴ糖、コンドロイチン700mg/kg、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、クランベリー、アニスの実、コロハ
- 犬にとって不安な原材料が含まれていないか?
- 中国産原材料が含まれていないか?
果たしてカナガンはこのポイントを押さえているのでしょうか?
一つずつ見ていきましょう。
犬にとって不安な原材料が含まれていないか?
まず1つ目。
これについては◎です。


◆人口添加物
→ガンなどの病気、アレルギーなどの原因になります
例)酸化防止剤(BHA)、タール系着色料、亜硝酸ナトリウム、◯◯フレーバーなど)
=カナガンは人口添加物は無添加です
◆粗悪な穀物
→アレルギーや消化器官の異常、肥満などの原因になります
例)とうもろこし、小麦など

=カナガンは穀物不使用(グレインフリー)
中国産原材料が含まれていないか?
これについては◎ではなく△です。
ドッグフードを選ぶ際に中国産の原材料が含まれるかどうかを気にされる方も多いと思います。

それ以降も市販されている安価なペットフードの原材料の多くは中国産が使用されています。
カナガンドッグフードは基本的にはイギリス、及び近隣のヨーロッパの原材料が使用されています。
そこで販売元に確認したところ、中国産原材料について以下のような回答がありました。
A:時期にもよりますが、一部中国製の原材料が含まれております。 一部食材について品質面や安定供給ができるか供給能力面を考慮しアジア諸国から輸入しているものがあり、 アジア諸国のうちには中国が含まれている可能性がございます。 ただし、基本としてイギリス本国及び近隣諸国で調達可能(かつ高品質)な食材については可能な限りその対応をしております。
回答を見ると、一部アジア諸国の原材料が使用されており、その中に中国産も含まれる可能性があるとのことでした。
カナガンドッグフードはお肉と野菜・ハーブたっぷりのレシピですので、他のフードに比べ安定供給が難しいフードになります。
そのため「一部中国産のものを使用するときもありますよ」と言った回答でした。
ですので、絶対に中国産の原材料が使用されている訳ではありませんので、この中国産原材料のポイントは△です。
しかしながら
◆過去にあった毒入りペットフード事件の中国産原材料は「小麦」であり、カナガンでは小麦は使用されていない
◆製造後に有毒物質がないかのチェックがある
以上のことを踏まえるとカナガンは他フードに比べて安全性は高いと言えます。

カナガンの品質管理体制
次の安全性の指標として品質のチェック体制です。
- 品質チェックがどのように行われているか
- トレーサビリティー体制は整っているか
カナガンはどのような体制でしょうか?
それぞれ見ていきましょう。
品質チェックがどのように行われているか?
これについては◎です。
人間の食品でも製造後に「異物が混入していないか」などのチェックがありますが、カナガンは製造前・製造後に2回チェックが行われます。
◆製造前
原材料の品質テスト
→ひとつひとつの原材料について、製造のたびに様々な角度から検査されます。
製造ライン全体は常にモニターで監視され、何か異常があればその場ですぐに検知されます。
◆製造後
出来上がったドッグフードを3mmまで粉砕しチェックが行われます。
公式サイトにはこう記載があります
専用の特別な機械でスキャンし、スペクトラム分析にかけます。システムにあらかじめ登録されたデータと照合され、万が一、異常があった場合には即座に検知されるのです。
また、これら品質テストは全て「品質検査官」と呼ばれる、品質管理のエキスパートたちによって行われます。

トレーサビリティー体制は整っているか?◎
これも◎です。
最近よく耳にする「トレーサビリティー」という言葉。
食品の安全を確保するために、栽培や飼育から加工・製造・流通などの過程を明確にすること。 また、その仕組み。
出典元コトバンク
人間の食品でも、この仕組みが取り入れられているのはごく一部。
カナガンは、シリアル番号を用いて、トレーサビリティー制度が整っていると言えます。
◆袋ごとにシリアル番号記載
品質チェックが行わて、袋詰めされたカナガンドッグフードの袋に個別のシリアル番号が記載されます。
この番号で、生産日はもちろんのこと、どの原材料がいつどこから来たのかまでを把握することができます。
メーカー・輸入販売元の信頼度
最後にメーカー・販売元の信頼度を見ていきましょう。
メーカー
こちらは◎です。
メーカー(製造元)はイギリスです。
カナガンの歴史は、ドッグフードの製造メーカーで勤めていた開発者(エディー氏)が、コスト削減のために粗悪な原材料で製造されるドッグフードの現実を目の当たりにし、「本当に安心できる高品質なドッグフードを作りたい」と独立したことから始まりました。
今やカナガンは、世界26カ国以上に輸出されイギリスを代表するペットフードブランドになりました。
また2017年の「Queen’s Award for Enterprise 2017」を受賞しました。
この賞はイギリス国内で優秀な企業に授与される名誉ある賞で、カナガンはイギリスを代表するペットフードとして国のお墨付きをもらったということですね。
We are so proud to have won The Queen’s Award For Enterprise: International Trade 2017! Enormous thanks to all who have made this possible. pic.twitter.com/hMsGSSiacH
— Canagan (@Canaganpetfood) 2017年4月27日
参照:Symply Pet Food celebrates winning Queen’s Award for Enterprise
輸入販売元
こちらは◎です。
カナガンの原産国はイギリスで、日本に輸入されています。
日本への輸入販売を行なっている会社が株式会社レティシアンになります。
販売事業者名 | 株式会社レティシアン(旧社名:株式会社貿易総合研究所) |
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事業内容 | 「カナガンドッグフード」「カナガンキャットフード」「ナチュラルドッグフード」輸入販売総代理店/インターネット通販サイトの運営 |
代表取締役 | 四方 祥樹 |
所在地 | 〒101-0047 東京都千代田区内神田2-15-9 内神田282ビル3F |
設立 | 2007年1月 |
従業員数 | 70名 |
ドッグフードのみならずキャットフードも扱っており、無添加の厳選されたペットフードのみを取り扱っています。
この株式会社レティシアンへ信頼度◎については個人的な感覚です。
他のドッグフード販売元にも、数多くコンタクトを取ってきましたが
比較的このレティシアンは飼い主目線、犬目線と言えます。
ドッグフードについての不安のみならず、犬の健康の不安についてもいつでも相談に乗ってくれます。
通販でカナガンが届く際に同封されている「なんでも相談封筒」には感動しました。

株式会社レティシアンについて詳しくみる(カナガン公式サイト)
まとめ
安全性のポイント | ポイントの詳細 | 判定 |
原材料 | 不安な原材料はないか | ◎ |
中国産原材料はないか | △ | |
品質管理 | 品質チェック体制 | ◎ |
トレーサビリティー体制 | ◎ | |
メーカー販売元 | メーカー | ◎ |
販売元 | ◎ |
この表を見ると、カナガンドッグフードの安全性は他のフードに比べて高いと言えます。
ドッグフードの安全性はまだまだ明らかにされてないブラックボックスが多く、原材料も産地も全てを明らかにしているフードは少ないです。
そんな中でカナガンは「犬にとって本当に安全なものを作りたい」という志を持った開発者が、丁寧に作ったドッグフードです。
厳選された食材のため大量生産が出来ないためどうしても「高い」と思われる方もいるかもしれません。
ですが犬にとってずっと食べ続ける毎日の食事ですので、本当に安心できるフードを与えてあげてください。

※カナガンドッグフードは公式サイト のみでの販売です。楽天やペットショプでは購入できません

