こんにちは、ドッグヘルスアドバイザーのだいずです。
犬を飼いはじめると必ずといっていいほど通るこの去勢手術の問題。
動物病院の先生から薦められることも多いかと思います。
「でも手術って何かこわい」
「手術することのメリット・デメリットは?」
など不安な気持ちの飼い主様も多いかと思います。
今回はこのテーマでメリット・デメリット・注意点などを分かり易く解説したいと思います。
目次です(クリックすると各見出しに飛びます)
去勢手術をうけるメリット
去勢手術=犬の睾丸を取り除く手術
ですが、手術をすることによってどんなメリットがあるのでしょうか?
発情期(ヒート期)の問題行動が抑えられる
オスの場合、正確には「発情期」というものはありません。
成犬になればいつでも繁殖行為が可能で、発情期のメスがいると興奮し、繁殖行為に及ぼうとします。
その際、性ホルモンの影響でストレスを感じ問題行動を起こしやすくなります。
繁殖がしたいのにできない!というのは犬にとって大きなストレスです。
一目散でメスに走って行ったり、人間の女性や子供に飛びついたりなど時には危害を加えることもあります。
去勢手術をすればこの性ホルモンのバランスを抑えることができるため
問題行動を抑えることができます。

メスの発情(ヒート)について少し詳しく
発情期:「繁殖行為が可能な期間」のことです。
※メスは発情期でなければ妊娠できません。
※ 年に2回、春と秋に発情することが一般的
※小型犬で生後7~10か月くらい、中・大型犬で生後8~12か月くらいに初めて発情する
病気を予防できる
性ホルモンが出続けることで起こりやすくなる以下の病気を予防する事ができます。
・精巣腫瘍
・前立腺肥大
去勢手術をうけるデメリット
ではデメリットはあるのでしょうか?
肥満になりやすい
去勢手術をすると、ホルモンバランスが崩れるため肥満になりやすくなります。
一般的に肥満になるリスクは、手術していない犬に比べて「2倍」です。
去勢手術後は自由に食べるようにしてしまうと、食べる量が約22%増えるとされています。
その一方で必要なカロリーは30%程度少なくなりますので、結果太ってしまいます。
肥満は万病の元ですので、飼い主さんが1日の量をしっかり決めて食事管理をしてあげる必要があります。
またフードもカロリーや脂質が控えめのフードに切り替えます。

去勢手術の注意点
いつまでに受けさせるべき?
個体差もありますが、生殖能力が成熟する前の「生後6ヶ月~1年未満」が適した時期です。
一般的に早ければ早い方が、病気の予防などの効果が高いと言われています。
手術のリスクは?
こちらも若ければ若いほど負担がすくなくリスクは抑えられます。
しかしながら、手術前は必ず動物病院で全身チェックが行われますし
手術自体は20-30分程度で、決して危険なものではありません。
まとめ
メリット、デメリットを比べると犬にとってメリットの方が大きいものと言えます。
子犬を望まないのであれば、愛犬のために考えてあげましょう。
ですが、太りやすくなることは絶対です。
ここを甘く考えて、手術前と同じ量・同じフードを与えていると必ず太ります。
シニア犬になって肥満は糖尿病や関節炎など、様々な病気の原因になります。
手術後は1日の量を決め、低カロリー低脂質の良質なフードを与えてあげましょう。
ドッグヘルスアドバイザーとして去勢手術後におすすめのドッグフードも別ページでご紹介していますので
参考にしてください↓

