イギリスの「カナガンドッグフード」とアメリカの「ニュートロワイルドレシピ」。
どちらも穀物不使用のグレインフリードッグフードです。
それぞれどんな特徴があり、またどんな口コミがあるのでしょうか?
またどちらがおすすめなのか見ていきたいと思います!
良質なドッグフード選びのご参考にどうぞ。
ワイルドレシピには4つの味がありますが、今回はチキン味を例に見ていきます。

目次です(クリックすると各見出しに飛びます)
対象年齢/犬種
カナガン:オールステージステージ/全犬種用
ニュートロワイルドレシピ:成犬/超小型〜小型犬用

原材料比較
※気になる原材料があれば青文字で表記します。
原材料 | |
---|---|
カナガン | 骨抜きチキン生肉26%、乾燥チキン25%、サツマイモ、エンドウ豆、ジャガイモ、エンドウタンパク、アルファルファ、鶏脂3.1%、乾燥全卵3.1%、チキングレイビー1.6%、サーモンオイル1.2%、ミネラル、ビタミン(ビタミンA 16,250IU/kg、ビタミンD3 2,400IU/kg、ビタミンE 240IU/kg)、グルコサミン1000mg/kg、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、オオバコ、海藻、フラクトオリゴ糖、コンドロイチン700mg/kg、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、クランベリー、アニスの実、コロハ |
ワイルドレシピ | チキン生肉、乾燥チキン、ヒヨコマメ、乾燥ラム肉、鶏脂*、乾燥ポテト、エンドウマメ、エンドウタンパク、アルファルファミール、タンパク加水分解物、ひまわり油*、ビートパルプビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D3、E、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、ミネラル類(カリウム、クロライド、セレン、ナトリウム、マンガン、ヨウ素、亜鉛、鉄、銅)、アミノ酸類(メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)、緑茶抽出物、スペアミント抽出物 *ミックストコフェロールで保存 |
どちらも第一原材料=メインがお肉!です。
そしてどちらも肉食動物の犬にはうまく消化できない穀物は一切含まれていません。
お肉たっぷりで穀物不使用で、どちらも理想的なバランスですが
ワイルドレシピには気になるビートパルプが入っています。
【危険】ワイルドレシピにはビートパルプが
これは犬のうんちを固める(=良いウンチ出ますよアピール)目的です。
- ビートパルプとは
- サトウダイコン(甜菜)から砂糖を抽出した後に残ったカスのことです。
なぜビートパルプが危険なのか?
砂糖を抽出する方法として硫酸系の薬剤が使用されており、その残留が危惧されるからです。
また本来の愛犬のウンチの調子がわかりにくくなるという問題点もあります。

ビートパルプについて詳しくはこちら↓


栄養成分比較
栄養成分 | |
---|---|
カナガン | 粗タンパク質 : 33.00% 脂質 : 17.00% 粗灰分 : 9.00% 粗繊維 : 3.50% 水分 : 8.50% オメガ6脂肪酸 : 2.80% オメガ3脂肪酸 : 0.90% リン : 1.42% マグネシウム : 0.10% ナトリウム : 0.24% カルシウム : 1.86% カリウム : 0.58% エネルギー(100gあたり)/約361.25kcal |
ワイルドレシピ | タンパク質 32.0%以上 脂質 18.0%以上 粗繊維 3.5%以下 灰分 10.0%以下 水分 10.0%以下 リノール酸 3.5%以上 亜鉛 250mg/kg以上 ナイアシン 250mg/kg以上 ビオチン 2.5mg/kg以上 代謝エネルギー 375kcal/100g |
カナガン、ワイルドレシピともメインがお肉ということもあり
どちらも30%以上と高いたんぱく質となっていますので理想的です。
ちなみに、たんぱく質は高ければいいというわけではなく、その質がとても大切なのです。
質が良い=消化吸収率が高いタンパク質源とは・・・
- 小麦やとうもろこしといった植物性たんぱく質ではなく、肉や魚の動物性たんぱく質であること
- 肉副産物や肉粉ではなく◯◯肉といった生肉の部分を使用していること
があげられます。この理由は必須アミノ酸をバランス良く含み、消化吸収されやすいかどうかが大切なのです。
カナガンはチキン生肉がメイン
ワイルドレシピもチキン生肉がメイン
ということでとても良質な動物性タンパク質源といえます。

粒の大きさの比較
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カナガン | ワイルドレシピ |
カナガンは楕円のドーナツ型の平べったい小粒タイプ。高さは0.5cm程度。
対して
ワイルドレシピはマーブルチョコ位のので中粒タイプ。大体1.3cm程度ですが、高さもあります。
カナガンとワイルドレシピを並べてみると・・・

並べてみると大きさの違いがよくわかります。
ワイルドレシピの対象犬種は小型犬用なのですが、これは結構大きいです。
よく噛んでくれることで歯周病予防など良い点もありますが、早食いや丸呑みする癖がある子は少しヒヤっとするかもしれません。

価格の比較

ちなみに1日あたりの価格は我が家のポメラニアン(4キロ)の給餌量で測った時の価格です。
価格 | 1kg当たりの価格 | 1日当たりの価格※ | |
---|---|---|---|
カナガン | 2kg:3,942円(税込)※定期購入の場合 | 1,960円(税込) | 89.1円(1日50g) |
ワイルドレシピ | 2kg=3,526円(税込) | 1,763円(税込) | 120円(1日75g) |
個体差はありますが、1袋当たりの価格はカナガンの方が高いものの1食当たりの価格はワイルドレシピの方が高くなります。
これは1粒あたりの栄養価が違うからです。
カナガンは余計なものが入っていないということです。
カナガンは購入方法によってさらに安くなる
カナガンは通常購入と定期購入の2種類の購入方法が有ります。
通常購入は1回きり。定期購入は個数と時期を予め設定しておいて継続して届けてくれる方法です。
この定期購入で買うと10%割引が受けられます◎



販売店の比較
ではどこで購入できるのでしょうか??
販売店 | 公式サイト | |
---|---|---|
カナガン | 公式サイトからのみ | |
ワイルドレシピ | ペットショップや楽天などの通販サイトなど |
口コミの比較

カナガンの口コミ評価
公式サイトや実際に使用された個人ブログ、アマゾンの評価をまとめました。
生まれながらの偏食の子で、いつも手づくりフードを与えていたので、カナガンも無理かな?と思いましたが、袋を開けた途端食べ始めたのにはびっくりしました。
トイプードル(6歳)
好き嫌いが多い子ですが、カナガンは美味しいみたいです。2年続けていますが毎日喜んで食べています。
ミニチュアダックス(11歳)
カナガンを与えてからベスト体重になり、ずっと維持しております。
ミニチュアダックス(11歳)
ウンチの回数が半数に減りました。朝晩のフードを食べた直後にしてくれるので管理もしやすく衛生的です ポメラニアン(2歳)
食べさせたら、トイプードルの毛艶がよくなったので、続けたいと思いました 。
犬種不明
うんちの変化、毛艶の変化など良質なフードに切り替えた際の典型的な口コミが多いように感じます。
特徴的なのは食いつきの良さ。
公式サイトの100%食べた!というコピーはどこまで本当なのか分かりませんが、
いろいろなドッグフードを比較してきた中で、やはり食いつきの良さに特徴があります。
しかしながらそれは「ナチュラルなドッグフードの中で」という条件です。
添加物べったりの味の濃いフードに慣れている偏食ワンコは頑固です。
でもそんな子もそのうち諦めて本当的に美味しさに気付いて食べてくれるようになるというところが
カナガンの食いつきの良さの底力と言えます。

ワイルドレシピの口コミ評価
実際に使用された個人ブログ、アマゾン・楽天の評価をまとめました。
こちらの商品は、好みじゃないと食べてくれない我が家のわんこも、モリモリ食べてくれるので、何度も購入しています。
ボストンテリアとフレンチブルドックの2匹ですが、4キロだと1か月もたないので、今回は2袋購入しました。
しばらく同じものですが、飽きずに食べてくれています。
6歳の犬にシュプレモシニアからワイルドレシピに替えてみました。何でも良く食べるので食い付きは変わらないのですが、お湯でふやかしてあげてみると、炭水化物が無いから余りふやけません。
匂いはそんなに強くないです。気持ち気になるか?くらいなので問題ありません。
初めて購入しましたが安心なフードとして有名らしいのでこれからも購入したいです。よく食べています
小型犬用だけど粒が大きい!!これは気を付けたいいかも
お肉たっぷりですので食いつきがやはり良いようですね。
結構口コミで目立ったのが粒の大きさです。
たしかに先程粒の大きさを比べましたが、グレインフリーフードの中でもかなり大きい方です。

人気のグレインフリーの粒の大きさ比較
特徴で比較
ここまで見てきたそれぞれのドッグフードの特徴をまとめてみたいとおもいます。

判定項目※ | 判定 | 判定内容 |
---|---|---|
高タンパク 原材料にタンパク質源である「肉」が1番目に表記されているか |
◎ | 「骨抜きチキン生肉26%」が一番目にきています。また栄養成分のタンパク質も33%とトップクラスの高タンパクです。 |
肉副産物不使用 人間でも食べられる品質か(副産物✕/肉粉✕) |
◎ |
生肉を贅沢に使用し肉副産物は一切不使用。公式ページや袋にも堂々と「人間でも食べられる」との表記があります。 |
穀物不使用 低炭水化物/低アレルゲンか |
◎ | 穀物一切不使用のグレインフリーで、アレルギーを引き起こしにくいと公式サイトにも表記があります。 |
無添加 有害な人工添加物が含まれていないか |
◎ |
人工添加物は不使用です。保存料は人間の食品でもよく使用される天然由来のミックストコフェロール(ビタミンE)を使用しており安心です。着色料は勿論不使用。 |
価格 続けていける価格か |
◎ |
1kg当たり⇒1,782円+税で、同様の良質なプレミアムフードの中ではお手頃です。コスパも良いのがうれしい。 |
採点 ◎=2,◯=1,△=0,✕=-1 |
10/10点中 | 愛犬家のクチコミで人気の商品だけあって流石の高評価です。当サイトでもオススメ1位とさせていただいています。 |
判定項目※ | 判定 | 判定内容 |
---|---|---|
高タンパク 原材料にタンパク質源である「肉」が1番目に表記されているか |
◎ | 第一主原料(最も多く使用している原料)に高品質なチキン生肉を使用 |
肉副産物不使用 人間でも食べられる品質か(副産物✕/肉粉✕) |
〇 | 粗悪な肉や副産物の使用はないようですが、人間が食べられるかどうかについては表記がありません。また原材料の産地や飼育方法などについても不明な点が多いのも気になります。 |
穀物不使用 低炭水化物/低アレルゲンか |
◎ | 穀物は一切不使用のグレインフリーです。 |
無添加 有害な人工添加物が含まれていないか |
◎ | 保存料には、自然由来のミックストコフェロール(ビタミンE)が使用されています。 |
価格 続けていける価格か |
◎ | 2kg=3,526円(税込)比較的リーズナブルな価格です。 |
採点 ◎=2,◯=1,△=0,✕=-1 |
9/10点中 | グレインフリーで高タンパク低炭水化物と肉食動物である犬にとって理想的なバランスといえます。ただ原材料の産地が不明瞭な点で少しマイナスです。ニュートロは2007年のメラミン混入事件でリコール対象となったメーカーです。 |
※ドッグフード選びに大切な5つのポイントを判定項目にしています
色々比較してきましたがここでそれぞれの特徴をまとめます!
カナガンの特徴
カナガンの特徴
- 高タンパク低炭水化物の肉食動物にとって理想の栄養バランス
- 人口添加物不使用
- チキン生肉(平飼いチキン)がメイン
- 小型犬や子犬も安心の小粒タイプ
- イギリスの国際規格「SAI GLOBAL」クラスA取得工場で製造し2度にわたる品質チェック(シリアル番号で管理)
- グレインフリーフードの中ではお手頃価格
- 関節のサポート成分(グルコサミン・コンドロイチン)が入っている
- 公式サイトのみでの販売
ワイルドレシピの特徴
ワイルドレシピの特徴
- 高タンパク低炭水化物の肉食動物にとって理想の栄養バランス
- 人口添加物不使用
- 原材料に危険なビートパルップが入っていてる
- 原材料の産地や飼育方法などが不明瞭な点が多い
- 粒が大きい
- 全国のペットショップ他、楽天などの通販でも購入可能
まとめ〜どちらがおすすめ?〜
以上、カナガンドッグフードとワイルドレシピの比較でした。
こうしてまとめてみると、どちらも肉食動物である犬本来の食事に立ち返ったお肉メインの穀物不使用の理想的なフードと言えます。
おすすめは「カナガンドッグフード」
ワイルドレシピもお肉メインで高タンパク低炭水化物・無添加と一見良いフードに見えますが、
- ビートパルプ
- 原材料の産地や飼育方法が不明瞭
- 粒が大きい
といった点が気になります。
市販されている一般的なドッグフードにはビートパルプはよく使用されています。
それだけウンチを固める効果があるからです。
しかし良質なこだわりのフードには入っていません。
それは上でも述べた通り硫酸系の薬剤の残留が危惧されるからです。
このビートパルプを使用している時点で、フードに対する意識の差があると言わざるを得ません。
その時点で私はカナガンの方をお勧めします。
また原材料の産地や飼育方法についてもカナガンはイギリスの原材料とありますが
ニュートロには詳細が記載されていません。
2007年に起きたペットフードメラミン混入事件でリコール対象になったメーカーの中にニュートロもありました。
つまり中国からの原材料を使用していたことになります。
今現在もニュートロが中国の材料を使用しているかは不明ですが、これほど大きい組織となると
コストダウン、効率化が重視されますので絶対的に安心はできません。

グレインフリーフードを色々比較した中でもカナガンは内容、価格で総合的に判断して自信を持っておすすめできるフードです。
※カナガンドッグフードは公式サイトのみでの販売です

