多くのワンちゃんが発症する尿路結石。
簡単に言うとおしっこの通り道(尿道)に結石が出来てしまう病気です。
この尿路結石ができる原因の一つにミネラル(リン・マグネシウム・カルシウム)の過剰摂取が挙げられます。
では人気のドッグフードのリンやマグネシウム、カルシウムの量や、比率はどうなのでしょうか?
今回は世界的なペットフードの栄養基準とも言えるAAFCO(米国飼料検査官協会)の基準と照らし合わせながら見ていきましょう。
- AAFCOとは
- 米国飼料検査官協会のことで「The Association of American Feed Control Officials」の頭文字をとってAAFCO(日本では「アフコ」)と呼ばれています。ペットフードの栄養基準やラベル表示に関する基準を制定しているアメリカの団体で、AAFCOが定めたペットフードの栄養基準は世界的なスタンダードとなっており、日本のペットフード公正取引協議会もAAFCOの栄養基準を採用しています。
カナガンのリンの量は?
答え:1.42%
仔犬用:リン0.8~1.6%
成犬用:リン0.5~1.6%
基準内にしっかり収まっています。
肉の含有量が多い為、少し高めなのでは?と思われがちですが
リンの絶対数よりも大切なのはリンとカルシウムの割合です。
それではカナガンのカルシウムの量はどうでしょうか?↓
カナガンのカルシウムの量は?
答え:1.86%
仔犬用: カルシウム1.0~2.5%
成犬用: カルシウム0.6~2.5%
基準内にしっかり収まっています。
そして気になるリンとの比率はどうでしょうか?
カナガンのカルシウム:リンの比率
答え:カルシウムとリンの比率 :1:0.8
カルシウム:リンの比率1:1~2:1
AAFCOの基準だとかなり 幅があります。
一番理想的なバランスはカルシウム:リンの比率 =1:0.6~1:0.8だと言われています。
ですのでこのバランスもバッチリOKです。
カナガンのマグネシウム量は?
答え:0.10%
マグネシウム0.04~0.3%( 仔犬成犬共通)
バッチリ基準内ですね。

リンやマグネシウム、マグネシウムが少なければ良いわけではありません
よく誤解されがちなこの問題。
またシュウ酸カルシウム結石の材料となるカルシウム。
それならば摂取しなければOKなのか?
↓↓↓
いいえそれは違います。
犬にとってとても大切なミネラル分ですので必ず摂取する事が必要です。
大切なのはバランスです。
ペットショップにならぶ尿路結石ケアなどのフードを見ると
やたら「マグネシウムの量を抑えました!」と謳っている商品を見かけます。
しかしマグネシウムやリン・カルシウムを摂取しないと犬は著しく元気が無くなります。
栄養バランスが崩れることで免疫も下がり他の疾患を患うワンちゃんも多いのです。
これはまさに「木を見て森を見ず」状態です。

マグネシウムが少ないと・・・
骨や密度が下がり、骨がスカスカになったり骨軟化症の原因になるといわれています。また、動機、不整脈、神経過敏などの原因になるといわれています。
リンが少ないと・・・
骨や歯の密度が下がり、骨粗少症や歯が欠けたり抜けることがあります。また、細胞の新陳代謝が悪くなるので、健康な皮膚や肝臓を維持できなくなり他の病気になりやすくなります。
カルシウムが少ないと・・・
骨や歯の密度が下がり、骨粗少症や歯が欠けたり抜けることがあります。また、神経系にも影響すると言われており神経過敏などの原因にもなります。
大切なのはバランス
いちばん大切なのは必要量をバランス良く摂取することが一番大切です。
ではカナガンの栄養について改めて見てみましょう。
カナガンの栄養バランスは理想的
原材料
骨抜きチキン生肉26%、乾燥チキン25%、サツマイモ、エンドウ豆、ジャガイモ、エンドウタンパク、アルファルファ、鶏脂3.1%、乾燥全卵3.1%、チキングレイビー1.6%、サーモンオイル1.2%、ミネラル、ビタミン(ビタミンA 16,250IU/kg、ビタミンD3 2,400IU/kg、ビタミンE 240IU/kg)、グルコサミン1000mg/kg、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、オオバコ、海藻、フラクトオリゴ糖、コンドロイチン700mg/kg、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、クランベリー、アニスの実、コロハ
栄養成分
粗タンパク質 : 33.00%
脂質 : 17.00%
粗灰分 : 9.00%
粗繊維 : 3.50%
水分 : 8.50%
オメガ6脂肪酸 : 2.80%
オメガ3脂肪酸 : 0.90%
リン : 1.42%
マグネシウム : 0.10%
ナトリウム : 0.24%
カルシウム : 1.86%
カリウム : 0.58%
エネルギー(100gあたり)/約361.25kcal
カナガンの特徴
- ミネラルバランスが良い
- クランベリー配合
- 良質なたんぱく質が摂取できる
(1)ミネラルバランスが良い
上でも書きましたが改めてカナガンのミネラル分とAAFCO栄養基準を表にまとめます。
カルシウム | リン | カルシウムとリンの比率 | マグネシウム | |
---|---|---|---|---|
AAFCO栄養基準 | 0.6~2.5% | 0.5~1.6% | 1:1~2:1 1:0.8が理想的 |
0.04~0.3% |
カナガン![]() |
1.86% | 1.42% | 1:0.8 | 0.10% |
カナガンのミネラルバランスは上記の通り理想的といえます。
また尿路疾患系予防に嬉しいポイントが更に2つあります↓
クランベリー配合
近年このクランベリーの効果が注目されています。
クランベリーにはキナ酸という成分が多く、体内に取り込まれると馬尿酸に変化し尿を酸性化します。
この他にもフラボノイドやポリフェノールの一種であるアントシアニンも豊富で、大腸菌などの菌が付着するとの防いでくれます。
尿路感染症やアルカリ尿、尿道炎のワンちゃんにおすすめです。
公式サイトにも
クランベリーは犬にとって健康的な成分を豊富に含みます。
尿中の水素イオン指数を下げ、健康的な尿路を維持し、抗酸化作用にも優れます。
とあります。
(3)良質なたんぱく質が摂取できる
またカナガンはチキンの生肉をたっぷり使用しているため、質の高い(=高い吸収率)動物性タンパク質を摂取できます。
他のフードでは見ない「平飼いチキン」ですから人間並み、人間以上の質です。
尿路結石予防には低タンパク質のほうがいいじゃないの?
よく尿路結石には「低タンパク低マグネシウム」と思われますが、これは間違いです。
タンパク質は体を作る全てのベースになる大切な栄養素です。
犬の体の細胞はタンパク質で支えられています。また細胞分裂に必要なのは必須アミノ酸(タンパク質)なのです。
タンパク質を削るということは体のベースが弱くなる=免疫が低下=他の病気も患うといった悪循環が待っています。
ただ大切なのは「良質」なタンパク質です。
市販フードでよくある「小麦」や「とうもろこし」といった植物性タンパク質は肉食動物の犬にとって消化吸収が完全にできません。
また肉副産物や肉粉といった粗悪な肉のカスも同様です。

人間の医療でも良質なタンパク質を摂ることが推奨されています↓↓
ヒトの医療現場でも尿中にタンパク質が流出すれば、良質なタンパク質を摂るように医師から指導されるはずですが、ペットの医療は別ものなのでしょうか?(引用元:「ペットフードの危ない話」92頁/著者 押川亮一)
まとめ

- カナガンのリン・マグネシウム・カルシウムは全てAAFCOの基準内で理想的なバランス
- 尿中の水素イオン指数を下げ、健康的な尿路を維持するクランベリー配合
- 良質なお肉たっぷりの体の免疫力を上げてくれる
以上の事から尿路結石の病気予防にもお勧めのフードといえます。
カナガンは全てのバランスがばっちりですので尿路結石のみならず、いろいろな病気予防に適したドッグフードといえます。
食べている我が家の愛犬ポメラニアンはずっと病気知らずです。
1ヶ月も与えてみれば体の中の細胞から元気になっていく様子が感じ取れると思います。
子犬から高齢犬まで安心して与えられるおすすめのフードです◎
※カナガンドッグフードは公式サイト のみでの販売です。楽天やペットショプでは購入できません

